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・日曜日の八百屋
サークル十三妹(シーサンメイ)の同人ゲームです。
上京してきた貧乏予備校生の日野悠子。彼女が住むことになったおこのぎ荘は何やらいわくつきの物件で……
【シナリオについて】
基本的には、予備校に通いながらの日常がメインになります。
頭は悪いわけじゃないのに貧乏金なし運もなし、そんな悠子のそう慌ただしくもないけれど余裕のない(主に懐的に)毎日が愉快に描かれます。
序盤は大きく話が動かず何でもないことも描写されながらゆるゆると進むのですが、これがまた心地良い。
この心地良さこそ、この作品の醍醐味だと感じました。
シナリオが進むに連れ祓い屋、陰陽師、そして因縁の相手と多少シリアスが入りますが基本的にはそう重くならずに前向きな傾向にあります。
悠子だけでなく顕やあずさをはじめとして、登場人物のポジティブさがシナリオに現れているのではないでしょうか。
ラストが唐突に話が大きくなってしまいましたが、おっとくる場面はあるのでこういう展開もgood
わかりやすい内容に加えて章立てしている構成なので読みやすくもあります。
追加されていくサブシナリオやイベント回想モードと作りも凝っています。
っと良い点はこんなところで。
マイナス点は、『霊能バトル活劇アドベンチャー』と銘打っている割に起伏が少ないシナリオなので、バトルアドベンチャーと言ってしまうのは無理があるかなといったところですね。
いわゆる日常ゲーが好きな人向けです。
【エロについて】
霊的な設定上、必要なことは必要なのですがあくまで儀式的な意味合いしかないので使用には全く向きません。
【音楽について】
ボイスなし。ボーカル・BGM共に良い味出してます。
お気に入りは『わたしの詩(ことば)』『悠子のテーマ(動)』『白兎のテーマ』
【絵について】
CGによっては全くの別人に見えるのは複数原画の弊害ですね。
メインビジュアルの方が特に上手いだけに、落差を感じます。
【総評】
私は同人ゲームをあまりやったことがないのですが、コスパを考慮してのプレイ時間は長めではないでしょうか。8~10hくらい。
好き嫌いは序盤ではっきり出るかと思います、とにかく日常を楽しめるかどうか。
なんというか…面白いとははっきり言い切れないところがあるのですが、やっていて楽しくなる作品なんですよね。理論的な面白さよりも、感覚的な楽しさを重視する人向け。
展開でのワクワク感は少ないのが難点かも。
各章クリアごとにタイトル画面が変化しますが、オールクリア時にここを目にするとグッときます。
この先にもこの日々は続いていくんだと、ホッとするというか温かい気持ちになれたのがなんだか嬉しい。
シナリオ☆☆☆
えち☆
音楽☆☆☆☆
絵☆☆☆(2.5~4 落差がかなりある)
75点
……とここまで書いてボイスドラマを聴き始めました。
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