2ntブログ

あきいろのへや

登場人物が全て18歳以上のゲームを扱っています。

応援中!

SkyFish poco最新作『BunnyParadise ばにぱら~恋人全員バニー化計画~』を応援しています!! 「魔女こいにっき」応援中 アストラエアの白き永遠 応援中!! 『放課後の不適格者』を応援しています!

発売中

Sugar+Spice 応援バナー 姉さんに恋をして、姉さんも恋をして、姉さんと恋をした。 アステリズム 応援中! 「はつゆきさくら」応援CHU!!
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  • 魔女こいにっき 感想

またもやお久しぶりです。6月も延期で新品買いしなかったわけで(以下略)

さて、私的にこれは!というシナリオがきたので感想をちょろっと。


・魔女こいにっき(QOOブランド)

【シナリオ】

パッケージに目を通してみると、物語の視点は南乃ありすという少女で直接的に恋愛に至る描写はされていません。
いざゲームを開始すると、まず登場人物は女性が多く、ガールズトーク中心に話が進んでいきます。ある日、友人と学園のはずれにある時計塔を探検したありすは不思議な日記帳を拾います。その日記帳に書かれていた、女性関係にだらしがなく、けれどもなぜか慕われている“少年”がなぜか気になってしまったありす。彼女は、その“少年”を探してみようと思い立ったのでした。

…と大雑把に書きましたが踏み込むとネタバレになってしまうのであらすじはこれくらいで。ネタバレ部分こそ肝になるので控えておきます。

この作品では主人公という存在が明確には記されません。一般のエロゲにおいては男性が主人公になるのですが、この作品においてはおそらくありすがそのポジションを取ることになるでしょう。夢と恋とに思いを馳せるありすが中心だからこそ、一層乙女チックでピュアな少女漫画物語のようなテイストが強めになっていましたね。姉妹ブランドとなるUNISONSHIFTとカラーが似ているし、あちらのユーザーにもウケが良さそうな印象でした。
そして登場する“少年”というのがまたナンパ野郎でところ構わず女性に手を出すし、そのくせやたら天才肌なのでありすに、そしてユーザーにしてみれば相当に憎たらしいヤツなので序盤は鼻につく展開が多いかと思います。
このふたりの心情がどう変化していくか、その過程での時間軸の移動が特殊で少々内容の把握に戸惑いましたが、そこを考えつつ読むのが面白かったですね。

話は一本道でそれぞれのルートも複線になっているのですが、面白くなるまではかなりのスロースターター。聖はかなり電波入った残念な子なので久々のふーりん起用にしてもありがたみ半減。

お気に入りキャラは美衣。
恋への憧れというか一人で悶々とする姿がかわいいんですよね。


【エロ】

サブキャラにまで手を出しまくる“少年”が中心となりますから見た目に反してシーン数は多め。
とはいえ尺は短く使用には不向き。
梢先生はキャバ嬢っぽい見た目と反して初心な中身のギャップがエロい。


【音楽】

最後の最後に流れる『ヒステリア』(MintJam:TERRA)が全てを持っていきました。
サントラ完全版を希望です。
ドラゴンバーガーはまぁ…うん…。


【総評】

ライターに新島夕さんがいるだけにナツユメナギサやはつゆきさくらと比較をしたくなってしまいます。しかし、いわゆる四季シリーズとは毛色の違う作品でした。キャラの性格に難があり時間軸の把握にちょっと骨が折れ、キャラクター性や感動よりも、前後する時間軸や移り変わる舞台をギミックとした話の展開にほうほうと唸ってしまう話でしたね。芝居がかった言動が多く感情移入しにくい作りでアクが強くなっていますが、最近では珍しいタイプのシナリオなので存分に楽しめました。
人を選ぶ内容となりますが、遊び心の詰まった構成はハマると惹きこまれます。フルコンプしないと意味のないシナリオなのでCGの一枚も逃さないように。


シナリオ☆☆☆☆
エロ☆☆
音楽☆☆☆☆ 
絵☆☆☆☆

83
構成に驚きがある…とは言いましたがグッとくる場面はあまりないので傑作にはなりえないですね。悪くはないけれども、ワンパン欲しいです。


以下反転でネタバレコメント

結局のところジャバウォックが女好きをこじらせたのが発端なわけで、物語の最初から全くブレていませんね。はっきり言って愚かな王ではあるけれども、行動が一貫しているので終盤には嫌味にも感じなくなりました。『君に一目惚れをしたから』『永遠に一緒にいたいと…思った』『けど変わっていくんだ』こんなことを真顔でいっちゃうあたり、いっそ清々しい。
アリスの登場があまりにも突然なので、アリスの姿を見ずに物語の完結と思った人も多いのでは?〆が妙にもやっとするのも後を引いていて私としては好みの幕引きでした。