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アルテミスブルー(あっぷりけ妹)
公式はこちら突如として謎の天変地異により、高度の飛行が不可能になった時代
パイロット達はその絶対に破れない領域を『アルテミスブルー』と呼んだ
これは、その『アルテミスブルー』へ戦いを挑む、熱き男女の物語である
『処女膜をぶち破れ!』
※アルテミス…純潔の女神
一度”空”を飛ぶことを知ったならば、もう戻れないのはなんとなくわかる
陸ならば歩く、海ならば泳ぐことは私にもできますですが、飛ぶとなると…男の子としては憧れですロマンですね
失くしてしまったものへのリベンジとなる今作はどこか雪之丞を思い出させます(ライターさんが同じ)
主人公・ハルが成長していく物語…とは言ってもパイロットとしてではなく、人間としての色々なものを体験して吸収していく
伝説のパイロットである桂桂馬はもう一人の主人公と思っていいかも、彼もまた『アルテミスブルー』との因縁があり終盤は彼がほぼ中心です
プレイ前はハルと桂馬でくっつくと思っていましたが実はそうじゃなかった
そもそも、この作品は恋とか愛とかそんなんよりもひたすら空に惚れこんでいる野郎共のバラッド
恋バナも全くないわけじゃないのですがね
あまり本命の男女だけで語らう場面はなく、むしろ同僚との語らいが多く見られる
ただ、これは決して気持ちのすれ違いではなく
「戦う男たちは故郷の女たちに 戦う女たちは信じる男たちに」
お互いの目の届かないところでそれぞれが様々なことに遭い、考えている描写があるあたりも視点がユーザーからってのと遠いです
ゲームをやっているというよりは映画を観ている感覚
私はエロゲの利点として、主人公として感情移入できるのも大きなことだと考えています
この作品ではあらゆる視点から、逆に見えすぎている
視点の切り替えが頻繁に起こる見せ方が長所になり短所でもあるというか
んー
とはいえついつい目頭が熱くなってしまうことも多々
笑う時には笑って泣くときには泣くストレートな感情表現、起承転結の区切りがはっきりとしているシナリオ等々どこかアメリカンで陽気な様は爽やかな気分にさせてくれます
【音楽について】
ダニーボーイ・茶色の小瓶・オクラホマミキサー・Jupiterなど耳にしたことのあるものが
これがまた効果的に場面に作用してくれるんです
そして黄色いリボン
あの曲のEDは作中で一番好きかも、ここで黄色いリボンの話をリンクさせてくるかってのがまた泣かせてくれる
スコシタイガーの話はお気に入りです
Far away, far away
And she wore it for her sweetheart
Who was far, far away.
遠く 遠く 恋人想って黄色いリボン
【エロについて】
なんというか、使うためのエロではなく見せるためのエロ
シーンを挿入するタイミングもドラマチックなのですが、いずれも第三者からの視点で浸ることはなかったです
【総評】
とにかく全てが洋画のような演出で熱血あり感動あり
面白くはあるけれども、洋画を見てるって感覚が強く、エロゲではなかったのです
ともすれば、登場人物の皆が主人公といえる構成でしたね
シナリオ☆☆☆☆
えち☆
音楽☆☆☆☆
絵☆☆☆
79点
もっと化けそうなところはあったのですが。
あぁそうそう
最終的に、ハルの処女膜は破られなかった、と
処女神アルテミスなんて敵じゃなかった
主人公にシーンが存在しない(妄想のみ)のは洒落のつもりなのでしょうかw