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死神のテスタメント(3rdeye)
3rdeyeの二作目
「誰もが望みながら 永遠を信じない」
けれども、そんな願いが叶うとしたら?
如何なる望みも思うがままとなる“黒衣の書(エピストゥラ)”
その力を手に入れんとする者たちと、追い続ける死神の物語
人の欲望を駆り立てる魔導書を巡る戦いということで、権力・金・美etc…とてもわかりやすい形での願いを持った人物達が登場します
争う理由は実に単純明快で
自分の欲求に素直になる、それが一番よ ってことですね
だがしかしこういったノベル作品において、俗物を望む小者は速攻で退場と相場が決まっており…この作品でも例外なくお帰りいただくことになります
シナリオ構成が特定キャラクリアでの開放型で、TRUEまでなら全キャラ攻略の必要はありません
最初に攻略できる3人(榊MAKIさん担当)がぶっちゃけてしまうと面白くなく、早々に地雷判定を押して積みになるなんてこともあり得るかも
歩・夏奈については本筋にあまり絡まないところで話が進みます
日常から一歩踏み外しての異能がどうたらってところで、エンディングも日常を取り戻せる範囲の平和なもの
恋愛を押し出したのはこの二人だけかも
声優さんについて、歩は菜乃(ゆきうた)系統のダミ声で気が抜けるw
夏奈は西田こむぎさんに似てるけれど新人さんでしょうか
・結愛
一応はメインヒロイン?TRUEへの伏線を張る…と言えば聞こえはいいけれど、すっきりしない終わり方でした
以下二人は第二章にて
・ヴィヴィ
![vivi.jpg](https://blog-imgs-53-origin.2nt.com/a/k/i/akiiross/vivi.jpg)
魔導書を狩る存在でメインヒロインその2
ヒロインと言ってもどっぷり恋愛とかそういうのはないです
ここもTRUEの足掛かりとして未完気味でしたが、ヴィヴィが可愛かったのでよし
・イリーナ
![iri.jpg](https://blog-imgs-53-origin.2nt.com/a/k/i/akiiross/iri.jpg)
ヴィヴィとの因縁があり、主人公はやや敵対に近いポジションでの立ち回り
このルートはイリーナが主人公を弄ぶ様子や、過去を払拭し成長する様子をイリーナ視点で見ることが多く、どう感じてどう考えたかの感情移入度が高い
実はTRUEのフラグ立てに関係のないルートにも関わらず、作中で一番良い話w 最初とクリア後の印象が変わったキャラです
・TRUE
上手いこと事態を収束させたかったのでしょうが…正直よくわからない話ですね
シナリオ
イリーナ>ヴィヴィ>他
キャラ
イリーナ>ヴィヴィ>ナイン>他
![nine.jpg](https://blog-imgs-53-origin.2nt.com/a/k/i/akiiross/nine.jpg)
ナインの立ち位置が曖昧でもっと話に入ってきてもらいたかったです
桐谷華さんは良い演技されますわ
【総評】
戦闘においての主人公が空気なことに加え重要な部分でもなぜ主人公が○○なのかがはっきりしない、結愛がヒロインとしての魅力がない、シナリオの落差と私には難が多い作品ではありましたが。
メーカー名や販促で魂の揺籠(クリアファイル)や導きの記録盤(体験版CD)に記憶の断片(ドラマCD)とかやっちゃうあたり、ノリノリの厨二が段々と板に付いてきましたね
前作と比較してのパワーアップは感じられた作品でした
だがしかし欲望を煽る内容にしてはまだまだ業の深さが足りない
願わくばちょっと痛々しい厨二からの脱却ができるどす黒さがあれば。
シナリオ☆☆☆
えち☆☆
音楽☆☆☆
絵☆☆☆☆
75点
イリーナがないと
-10点
榊MAKIさんのキャラが全体的に不遇
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