サクラの空と、君のコト(ひよこソフト)
公式はこちら序盤はなかなか楽しかったのですが、終わる頃には気になることがいくつか。
・佳奈多
・小春
正直に言いますと、この二人についてはあまり語るべきところがない
佳奈多が入院に至るまでの期間を描く回想と、凪紗を当て馬とした告白の流れがメイン
![新しいビットマップ イメージ (174)](https://blog-imgs-48-origin.2nt.com/a/k/i/akiiross/20120409120636bfc.jpg)
近くにいて世話を焼いてくれ、こんなにも主人公を想ってくれる
(でも攻略できない)優柔不断であることを指摘しつつも、尚且つそれを許し、いつまでも待ち続けてくれる
(でも攻略できない)黒髪ポニテ
(でも攻略できない)良い娘すぎたんだなきっと…
『みんなが、幸せになれますように』
おい…やめろよそういうの…
大筋はどちらのルートも都合良く物語が進みハッピーエンドでした
佳奈多はメインヒロインっぽかったけれども、シナリオの扱いはそうでもなかった
・怜那
![新しいビットマップ イメージ (173)](https://blog-imgs-48-origin.2nt.com/a/k/i/akiiross/2012040912063575a.jpg)
完全無欠の敵なしで、主人公やその周りの人々を掌で踊らせるラスボス的なお方
名家の跡継ぎ候補ゆえに、妥協を許されず結果だけを求められた彼女
そんな彼女の前に現れたのが、『絵を描く』という分野で常に結果を出し続けてきた主人公
その一点において、ブレない主人公に惹かれたってのがくっつくまでの流れです
時に強引に、けれどもわずかに少女らしさを覗かせる彼女は可愛らしい
凛とした表情をいかに氷解させるかが、この手のキャラクターを攻略する醍醐味でありますね
それにしても受け入れられてからの変わり様には顔面崩壊ですよ
いいぞもっとやれ
しかし、そうして甘えることを知った彼女に、あとは堕落しかなく
![新しいビットマップ イメージ (172)](https://blog-imgs-48-origin.2nt.com/a/k/i/akiiross/20120409120634ffc.jpg)
強くはあれど、なんと脆い
依存し弱りきった彼女を再び自分の足で立たせるには、一度突き放すしかないと決意する
もちろんこれは、彼女が内に持つ強さへの信頼
うむ。良きかな。
そう…ここまではすごく好きなシナリオ展開だったんだ
【ここで突然のエンドロール】
唖然としました…思わず、え?バッドかよwwwと漏らすほどに
さらに驚いたのは、このエンドロールが終わった直後には『一年後』の描写がありなんといきなりのハッピーエンド
こんなシリアスな場面でストロベリーノーツの一年経過みたいなことやらんでも…
いやーまぁ、彼女の性格からしておおよそは見当がつくとはいえ端折りましたのう
この一年で、彼女が何を悩みどのように行動したかを少しでも見れれば、もっと感情移入出来たかもしれません
・彩
これなんて言えばいいんだ…?
某所から言葉を借りれば、持ち上げて一気に底まで落とすシナリオ構成
彩は失読症持ち(父親との会話その他からそれっぽい?)で、過去に主人公の絵に感化されて自らも絵を描くことで絵を介してわかり合うという、えらく感覚的なお話が文章化されている
無事に結ばれて終わりかと思ったけれど、そんなことはなかったのです
他の3ルートは比較的幸せな萌えゲーテイストのシナリオでしたが、
彩だけは徹底的にそれをぶっ壊しにきた 彩という不安定な存在に加え、主人公までもが全てを失い同じ世界に立つ
ある意味では初めてナツユメナギサをプレイしたあの頃の感覚に近い
「まさか萌えゲーでやるわけないじゃん」って、頭の片隅にすら思わなかったことを平然とやってのけた
さんざ作中で語られる桜空すら無価値にしてしまうほどに、夢も希望もありゃしない
痛ぇ…こんなシナリオを用意したライターさんの意図が読めない
けれどもこのルートに関しては、ただ不幸だって解釈で収めちゃいけない気がするんだよなぁ…
【総評】
ところどころに大きな穴があるために、作品自体を私の中で大きく評価はできません
佳奈多・小春 怜那・彩と方向性が違うので同じ作品中ではかなりバランスが悪い
しかしそこが不意打ちで何かと引っ掛けてくれる不思議な作品でした
シナリオ☆☆☆
えち☆
音楽☆☆☆☆
絵☆☆☆(イベントCGがかなり不安定で2.5つける)
73点
オススメは出来ませんけどねw